JUNIOR COLLEGE

生活福祉情報科教員が科学研究費助成事業に採択                      【辻 雅善 准教授】

2025.02.18News & Topics

生活福祉情報科 辻 雅善 准教授の研究課題『風車騒音と睡眠影響の関係を疫学的に解明する:風力発電と健康保護の両立のために』が、科学研究費助成事業(科研費)に採択されました。
近年、再生可能エネルギーへの関心が高まり、風力発電施設の導入が世界的に進む一方、風力発電施設から発生する騒音による近隣住民の健康問題が報告されております。
そのため、技術の安全性やリスクを評価する上で重要となる量反応関係において、「風車騒音」と「不眠症状」の関係性に注目しております。
そこで今回、本学にて公衆衛生学の分野で教鞭をとる辻 准教授が、疫学の観点から大規模調査を行い、他の分野の研究者と協力してこれらの解明に取り組む予定です。
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 研究課題:風車騒音と睡眠影響の関係を疫学的に解明する:風力発電と健康保護の両立のために
 課題番号:24K13474
 研究代表者:辻雅善(近畿大学九州短期大学生活福祉情報科・准教授)
 研究概要:風力発電は、大規模に導入可能な再生可能エネルギーとして注目を集めている。しかし、周辺住民には風車騒音による
      健康影響が懸念されている。風車の大型化で騒音曝露が益々顕著になることは明らかだが、騒音と健康影響の関係につ
      いては十分な科学的知見がない。そこで本研究では、風車騒音と不眠症状の量反応関係について疫学研究による解明を
      試みる。秋田県由利本荘市を対象地域とし、疫学者と音響学者が協力して調査を進める。風車騒音の測定・予測を音響
      学者が行い、質問紙票調査を大規模調査の経験のある疫学者が行う。風車騒音と健康影響の関連を明らかすることで、
      住民の健康を保護しつつ風力発電を導入する道筋を提示することができる。

 ◆辻 雅善(「researchmap」ホームページ)
 ◆研究紹介ページ(「科学研究費助成事業データベース」ホームページ)