保育科2年「造形表現(指導法)」竹永先生(制作発表会)
7月13日(水)、保育科2年「造形表現(指導法)」の前期最後の授業で、これまでに制作した人形を用いた発表会を行いました。
「造形表現(指導法)について」
この授業では、造形表現、劇の創作と発表活動(表現)を通し、楽しく造形できる技法、身近な素材から教材への応用など、常に他分野と共存する幼児の生活を学び、具体的な指導場面を想定して保育を構想する方法と造形表現の基礎教養を身につけるため、身近な素材を使った造形・創作・表現に取り組み、創作活動から自己表現へ展開する方法を主体的に学びます。
授業テーマ: 造形と表現 -身近な素材の活用- 「動かせる玩具制作と劇発表」
この課題テーマでは、およそ1カ月かけて、身近な素材“新聞紙”を使った「動かせる人形制作」から、「オリジナル人形劇の創作」、「人形劇の発表」までを段階的に体験します。
「新聞紙だけで何が作れるんだろう?」と、試行錯誤する中で自分なりのアイデアが生まれ、作品が完成していきます。環境にやさしい身近な素材として、色が欲しい時は、カラー印刷のチラシ、手足を動かせるのは竹ひごを使用し、操作や演技がしやすいように軽量で存在感のある人形作りを目指しています。
全ての工程で表現者として主体的に取り組みながら、表現する楽しさを知り、創作活動から表現へ展開する方法、共同制作による協働性やコミュニケーションを体験から学びます。
授業工程:制作から発表まで「動かせる玩具制作と劇発表」
工程1:新聞紙で人形制作中
①人形の制作衣装にはチラシの色を活かしています。この後、リボンも作りました。
②人形制作。手足が動かせるには、どうしたらよいのか、考えながら制作中。
③イルカを制作中。新聞紙で作る造形は、大きくても軽いため、大作も製作可能です。
④完成作品:個性豊かな人形たち
⑤完成作品:チラシのカラーでカラフルに。手足も長く、舞台で大変目立ちました。
工程2:劇のシナリオ作成(チームでオリジナル劇の創作)
各チームに分かれ、自分たちが制作した人形を主人公にした物語(オリジナルのシナリオ)を、話し合いながら創作します。
色々な意見や提案を出し合い、ひとつの劇に作り上げる工程から、互いの個性や表現を尊重することの大切さを学んでいます。
工程3:劇の発表
本学の図工室がこの日、劇場に変わります。人形劇発表の舞台も完成し、いよいよ発表です。
発表当日、演者と鑑賞者、両方を体験します。
発表中は笑いやハプニングもあり、各チームの発表ごとに拍手や応援の声が会場に広がり、人形の動きに音楽や歌も交え、鑑賞者も一体となって劇が完成します。
劇発表と鑑賞の様子